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古谷経衡

この作品は世界の分断を憂いたものではない。個との無対話を憂いたものである。
「私達は」「我々は」メディアは主語を大きくして、本来そこに居るはずの個人をぼかす。
だが本質は常に個との対話にある、という当たり前の事実をこの作品は問う。珠玉の傑作。